ねぶそく裏表紙

楽しんだものを書いています

She Plays Ultra High Definition Video Games

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She Plays Ultra High Definition Video Games by Akssus

ゲーム内のキャラクターが(ここでは僕の分身である主人公に限定しちゃいます)、作中のゲームに没頭する光景って別段珍しいものじゃないよね。ゲーセンに立ち寄ったり道行く人にTCGの対戦を申し込んだり、作品によって僕の分身が嗜むゲームも多岐に渡るわけですが、そのゲームにプレイヤーである僕自身が挑み、弾き出された結果に主人公が一言添える、これも珍しいことじゃない。所謂ミニゲームってやつです。

さて、この作品をミニゲームと同じ文脈で語っていいものなのかビミョーな処ですが、遊んだ後に頭に思い浮かんだ単語がこれなので仕方ないね。

自室でゲームを遊ぶ女の子。階下の母親から晩ご飯のお知らせが告げられるまでのわずかな時間にゲームをクリアする、といった家庭風景が描かれます。ここでプレイヤーである僕は、女の子を介して、テレビ画面に映し出されるゲームのクリアを目指すわけですな。

この作品はLOWREZJAMというゲームジャムで生まれまして、こちらは64×64ピクセルの制限の中で表現するといった内容でした。この作品自体が十分にミニマルな造りですが、僕の立ち向かうゲームが映るのはさらに小さなテレビ。ちなみに上の画像、部屋をナナメ上から俯瞰する描写はずっと固定です。そのため、僕の視線は奥の小さなテレビに自然と釘付けになっちゃいます。

これがですね、僕の経験と感覚というフワフワしたお話になっちゃいますが、目線と共に心構えといいますか、ゲームを遊ぶ際に備えるものを普段とは異なる焦点に置く感覚を覚えまして、このズレが、部屋と少女をすっ飛ばしテレビ画面に写るミニゲームに直接触れているような、なんとも不思議な感覚を与えてくれたわけです。

さらに言うと攻略するゲームも、3つのミニゲーム集として捉えられなくもない内容になっており、何層もの入れ子構造が、小さく限られた一画面に凝縮される様はもう職人芸。あなたも覗いてみませんか?