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ねぶそく裏表紙

遊んだゲームの感想です。ネタばれまみれです。週に一度は更新したいかも。

Night in the Woods

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Night in the Woods

大学中退を経て、生まれ故郷「Possum Springs」に戻って来たMae Borowski(メイ・ボロウスキ)は二十歳の女の子。久々に目にする田舎町は少し違った表情で出迎えて、馴染みの店は廃墟となり、青春を共にした親友たちは職に就いてそれぞれの生活を送っていました。

町の変化を嗅ぎ取りつつも、これといった目標もなく気の赴くままに過ごすメイの日常に、奇妙な出来事が紛れ込んできます。異変は悪夢や幽霊といった形で姿を現し、メイの生活をどんどんと侵していく。町で何が起きているのか。日常と非日常を行き来するメイの行く末を見守るアドベンチャーゲームです。

舞台となるPossum Springsはかつて豊富な銅を産出する鉱山を抱えた町でしたが、ある事件によって閉山し、経済は衰退の一途を辿る真っ只中。ひいては若者の流出に歯止めが効かない状況に陥っています。そこに住む人々も枯れていく町の空気に当てられながら、金銭問題や人間関係、財政危機といった各々の悩みを抱えて生きている。

この作品に人間は登場しません。青い毛並みとぱっちり赤目が可愛い猫のメイを筆頭に、町の住民は擬人化された動物として描かれています。一種の寓話として、先に挙げた人間社会の諸問題を浮かび上げる意図があるのでしょうか。どちらにせよ、「Night in the Woods」は何百年も語り継がれる寓話と同じように、その物語自体が大変好奇心を掻き立てるものになっています。

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2年ぶりの帰郷。世間と関わることで地元のいまの姿を掴んでいき、時には自身の過去や葛藤を吐き出して、この世界は描写されていきます。したがって、他者との接触を怠ると物語の細部を掴めないまま時が過ぎていくことになるのですが、私を引きこもりから大きく遠ざけた要因としてグラフィックと住民の物語がありました。

幾何学模様とシャープな色合いで構成される世界は細部に至るまで美しく、メイの跳躍力も相まって、どこまでも跳ねて行きたい魅力を発散しています。住民との語らいも、主要キャラクターとなる3名の友人は勿論のこと、街角で佇む人々もそれぞれ独自の哲学と物語を持ち合わせており、ひとつひとつが贅沢なサイドストーリーとも言える聞きごたえ。人と話すのが億劫、なんて気持ちは欠片も湧いてきません。

モラトリアムの渦中にいるメイは、しばしば破滅的な言動を振る舞い場を壊します。目を覆いたくなるような言動も多いのですが、それは過去の私と無意識に重ねて得た気恥ずかしさのせいだったりするかもしれませんね。少なくともメイは頼れる悪友に恵まれているので、道半ばで自暴自棄になって投げ出すなんてことはなく最後までプレイできるでしょう。

気になった点は頻繁に挟むロード画面。あとは、複数のセーブデータを持てるといいな。日本語も出てほしいな。

つい先ほどスタッフロールを見終えた所ですが、一気にプレイした没頭ぶりにもかかわらず「面白い!」「もう一回遊びたい!」といった充足感は不思議と感じません。ですが、何かを残していったようななんとも言えない余韻。受け手によって解釈が異なる体験というよりも、体験そのものが形を変えるような。あぁ、中々考えが纏まりませんが、まあいいや。また明日にでも考えて今日はピザでも食べて寝よう。

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