ねぶそく裏表紙

楽しんだものを書いています

Layers of Fear

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Steam:Layers of Fear

少し目を離している間に、先程までそこにあったものが無くなって、無かったものが現れてと、目まぐるしく表情を変える家。唐突な模様替えに驚いて踵を返すと、先程までそこに無かった顔と目が合う。視線移動は最小限に、ドアを開ける時はゆっくりと、そして少し離れてといった姿勢が自然と身に染み付いていた。

ホラーゲームです。主人公を導くように内装と構造を歪めていく我が家が舞台。

独白から入る物語は、主人公自身の素性も含め何も説明されないまま始まります。周囲を探索する中で断片的に集まる家庭環境の影が、この家で何が起こったのか、そしてどうやら画家であるらしい私は、これから何を成し遂げようとしているかをゆっくりと語りかけてきます。

見覚えがある通路や二度と足を踏み入れたくない子供部屋など、行く手にどんどんと接ぎ足されていく部屋。しかし、何者かがこっちにおいでと手招きしているかのように、本筋のルート以外は瓦礫や鍵のかかった扉が邪魔をするので、自宅で迷うといった情けない状況には陥りません。かといって「一本道」と感じるような退屈さを抱く瞬間は訪れず、どっぷりと物語に浸ることが出来ますよ。

ホラーゲームは苦手なんです。怖いから。ですが、スタッフロールを見届けた今、濃密な体験ながらも二度目は御免だという感情が燻っている私の前にマルチエンディングとDLCの文字が踊っています。どうしよう。

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