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ねぶそく裏表紙

遊んだゲームの記録を残しています。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 感想

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朽ちた石橋をおそるおそる渡っていると、遥か前方で、大きな、白い旗が風になびている。しかし、旗を支える支柱が目に入らない。それは空に漂う龍の姿だった。大雑把な遠近法から判断するに、トンデモなくデカい。敵か?味方か?食べられるのか?

見知らぬ何かを求めて険しい山を登る。輝きを放つ鉱石、それまでの灰色から一転、突然あらわれた暖色の果樹園、妖精のかくれんぼは茶目っ気に溢れている。色々な誘惑と小休止の岩肌(これまた絶妙な間隔で凸凹が待ち構えているのだ)を辿るうちに、山頂に着いた。……ふと横に目をやる。あそこに見える峰、ここより高くないか。新たな目標の中腹辺りに着地することを願いつつ、パラセールを広げる。

息を切らしながら塔を登り、頂上で周辺地域の地理をおさえ、地図上の目ぼしい池にマーキングをし(私はまず池から攻める)、束の間の空の旅。眼下の地表で、山のような図体の生き物が昼寝をしている。降下予測地点より遥か手前に着陸し、この質量差をカバーし得る奇襲作戦はないものかと固い頭をフル稼働させる。

フラッシュバックの引き金となる風景画と、目の前に広がる景色を見比べながら、思い出の場所はもっと後方か、それとも反対側かとうんうんと悩みつつ後退る最中、是非登ってくれと訴えかける建築物を視界に捉える。100年経った今、少しの寄り道は誤差だよね姫様。こんなところにも隠れているのね妖精さん。

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その土地土地の色と空気を放つ街、そこに住む人々、ひらめきの快感を与えてくれる祠。

感想というより回顧録めいたものになっちゃいましたが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」、堪能しています。本作はいわゆるオープンワールドものですね。この言葉もすっかり耳に馴染んだ今日このごろ。息を呑むようなグラフィックやユニークな遊びを引っさげて登場するものあれば、本作のように、歴史ある物語をこの新たな基礎の元に再構築するといった作品も増えてきましたね。

オープンワールドと銘打たれた作品にすべて触れたわけではありませんが、それなりに遊んでいて、好きなジャンルでもあります。そして今回の「ゼルダの伝説」。この作品に触れているときに伝わるものは、他作品では中々味わうことの出来ない、どこか血の通った感触です。

温かみを感じさせるグラフィックなのか、風の音なのか、それとも知らぬ間に見落としているものなのか。何かが、あるいは何かの組み合わせが私の根源的な部分に作用して、画面を通じて覗くハイラルに活きた空気の匂いを感じ取らせています。

まだまだ序盤で、私の知りたい欲求に身を任せるまま遊んでいます。記事タイトルで挙げた時間あたりから、いい意味でも悪い意味でもゲームに「慣れ」てしまう場合が多いのですが、こちらがとる行動に心地よい反応を返してくれるこの世界は、まだまだ飽きの気配すら感じさせません。終わったらまた書きます。